ダイナーはアニメがきっかけで[rêve parfait]、Liar-S 、KYOHSO、apple-polisherまで通しでやって、成海・忍さん・夕星をクリアしたところで力尽きて放置していたのでした。たしか初めてプレイした乙女ゲームがレヴァフェだったと思う。依都√がお気に入りで、クリスマスが訪れるたびにソフトを引っ張り出してナイトクルーズをしてました。
そして、こないだふと有紀だけ攻略していないことを思い出し、vitaを充電して一通りお話を読みました。
青井有紀
とはどんな人なのかというと、私の印象でざっくばらんにまとめると、アッポリの作曲担当でギター弾いてる人。よくビールをこぼす人。音楽と成海が大好きな人。忍さんと幼馴染の人。かっこいいけど気取ってなくて話しかけやすい人。皮肉屋でどこか人を突き放したところがある人。真面目な人。ある日ふっといなくなってしまいそうな人。隙が多い人。孤独が好きな人。不器用な人。面倒見たくなる人。あちらからはぐいぐい来るのにこちらから近付こうとすると離れていく蜃気楼みたいな人。……という感じです。
プレイ感想
よかったです。同シリーズの他作品と比べるとボリューム多めで、自然に有紀の内面の変化を描けていたと思う。
有紀は……もし現実にいたら相当モテそうですね。一見人生を謳歌していそうな人当たりのいいチャラそうなお兄さんなのに、自分の生活は雑だったり、どことなく不器用な感じが透けて見えているところが隙だらけで可愛い。「あい」とかズルいですよねなんか。普段は擦れているのに、音楽のことを話しているときは少年に戻ったような態度になるギャップも魅力的です。
特に印象に残ったのは、ヒロインが「孤独も才能」だと言葉をかけるシーンです。この台詞は自分にも刺さって少し心が軽くなったので、アッポリプレイしてよかったなあと思った。思わぬ出会いは宝です。
ヒロインといえば、散々周囲から「有紀だけはやめとけ!」と釘を刺されていたのにまんまと泥沼に陥って、「あなたのことが大嫌いなのに大好きなの!」なんて泣きながら有紀に嵌っていたところが滅茶苦茶リアルだなと…。有紀が現実味のある背景を持ったキャラクターだから(こんな人現実にはいませんが)余計そう感じてしまうのかもしれない。
全編通して思ったのは、月並な感想ではあるけど、今の有紀は周囲の人間に恵まれているということです。ナイスアシストしてくれる成海と夕星、叱ってくれる忍さん。ほどよく大人なのでほどよい距離でみんな見守ってくれている雰囲気があった。レヴァフェより上、KYOHSOよりは下くらいの。あと、声優さんの演技がとてもよかった。ヘラヘラしてる時と真剣なトーンの切り替わりが絶妙。
ED1『ギター弾きの恋』がやっぱり綺麗に締まっていてトゥルーエンドの位置づけだと思いますが、ED4『to you.』も味わいがあって好きでした。ギターが弾けなくなった場合の最善エンドという感じですね。
クリアするのが最後の最後になりましたが、有紀√はとても気に入って、もしダイナーで好きなキャラは誰?と聞かれたら、今後は「有紀と依都」と答えると思います。アッポリはキャラクターのバランスがよくてみんな好きではあるのですが。最後にプレイしたのが彼でよかった。
ばけーしょんとりっぷやラブキスのCDものんびり楽しもうと思います。
アッポリの好きな曲、real sensation(作詞作曲が有紀)
アッポリはダンスナンバーっぽいサウンドが特徴ですが歌詞はロックっぽいです。そういえば、作中で有紀はハードロックやヘヴィメタルの曲を好んで聞いていたので、たぶんルーツはそっちなんですね。